二〇一四年 葉月 廿六日 火曜日■ Mac + Parallels Desktop + Windows で親指シフト入力 [/mac]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 以前「Mac + VMware Fusion + Windows 7 で親指シフト」という記事を書いたが、最近ハイパーバイザーを Parallels Desktop に換えたので、こちらでも親指シフトを設定した。 別の記事に書いたように、VMware Fusion の日本語 UI には誤訳が多い。とはいえ、Windows がちゃんと動いてくれれば、VMware Fusion 自体の UI を目にすることはほとんどないので、そのまま使っていた。ところが最近になって、印刷にやたらに時間がかかるようになり、また文字の位置がずれることがあることに気がついた。Parallels Desktop に換えたのはそのためだ。(act2 で取り扱っているのも VMware Fusion から Parallels Desktop に換わった。私は VMware Fusion を act2 から買っていたので、乗り換えキャンペーンで Parallels Desktop を安く買えた。) Parallels Desktop では、VMware Fusion で作成した仮想マシンを変換して使うことができる。そこで、VMware Fusion で使っていた Windows 7 を Parallels Desktop で使うようにして、それとは別に Windows 8.1 をインストールした。あちこちつついた限りでは、Parallels Desktop の日本語 UI にもいくつかおかしなところがあったが、VMware Fusion よりはずっとましだった。また、概して Parallels Desktop の方が使いやすいようにできていると思う。 ところが Parallels Desktop には、VMware Fusion にあった(私にとって)重要な機能が欠けている。修飾キーのマッピングだ。Parallels Desktop で Windows 7/8 を動かすと、左 command キーが左 Win キーに、右 command キーと「かな」キーがどちらも「カタカナ/ひらがな」キーに、「英数」キーが「無変換」キーに、それぞれ変換される。これを変更することができない。 私は「かな」キーを右親指シフトキーとして使いたいのだが、親指シフトエミュレーターとして使っているやまぶきR では、「カタカナ/ひらがな」キーを親指シフトキーに設定できない。また、command キーを Ctrl キーとして使いたいのだが、Parallels Desktop では command + C を Ctrl + C にマッピングするというようなショートカットのマッピングのみが可能で、command + クリックを Ctrl + クリックにするようなことができない。 対処法は、ないことはない。やまぶきR では機能キーのマッピングもできるから、Parallels Desktop のショートカットマッピングを無効にしておいて、やまぶきR でマッピングすればよい。具体的には、Parallels Desktop の設定で「ショートカット」の「プロファイル」を「Generic」にし、やまぶきR で使用する配列ファイルに以下の4行を追加する。
ところが、この設定で日本語を入力してみると、右親指キーの挙動がおかしい。やまぶきR のマニュアルを読んでみると、「カタカナ/ひらがな」キーを親指シフトキーとして使えないのは、キーダウン時に瞬時にキーアップするためと書いてある。これは Windows OS の制限なのでしかたがないが、そういう理由ならば、やまぶきR の設定で右親指シフトキーの単独打鍵時の動作を「無効」にすればよい。 最後に、「英数」キーを押したときに英数入力になり、「かな」キーを押したときにかな入力になるように設定する。IME の設定で、「無変換」キーの動作に「IME-オフ」を、「変換」キーの動作に「IME-オン」を割り当てればよい。やまぶきR で「変換」キーの単独打鍵を無効にしているので、「変換」キーを「ひらがなキー」にしたのでは機能しないが、「IME-オン」なら使えた。 右 command キーを Ctrl キーとして使えない、「かな」キーを「ひらがな」キーとして使えない、という2つの問題が残ったが、Parallels Desktop でも親指シフト入力ができるようになった。 2014年8月31日追記 上記の設定で長い文章を入力する機会があったが、やはり右親指キーの挙動がおかしいことに気がついた。同時打鍵時に、右親指キーの打鍵がわずかでも早いと、同時打鍵ではなく単独打鍵になってしまう。右親指キーの単独打鍵時の動作は「無効」ではなく「前置シフト」にしなければならない。ところが、そうすると、かな入力の状態で「かな」キーを押したときに、右親指シフトキーが押された状態になってしまう。 要するに、親指シフト入力をしたいなら、Parallels Desktop ではなく VMware Fusion を使え、ということだ。 |
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