二〇一七年 長月 八日 金曜日■ ORI-REVO で回転楕円体を折る・その2 [/origami]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 明日から始まるワークショップで、回転楕円体を折ることにしている。その1で、三谷純さんの ORI-REVO を使って回転楕円体の展開図を作成する方法を示したけれど、実際に折ってみると、糊付けしても形がしっかりしない。折り線が集まるところに、ねじり折り的な構造を入れる必要がある。そこで、node のスクリプトを変更した。
引数を1つ増やした。第2の引数は「折り返し」の長さ。 ワークショップで使う展開図は、
として生成した座標ファイルを基にしている。ORI-REVO の画面は以下の通り。 [この記事だけを読む。] [最新の記事を読む。] 二〇一七年 葉月 廿日 日曜日■ ORI-REVO で回転楕円体を折る・その1 [/origami]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 来月のワークショップのための準備をしている。三谷さんの作品を使おうと思って、許可をいただいた。当初は三谷さんの『立体折り紙アート』に掲載されている作品をそのまま使うつもりだったが、それでは能がないので、ORI-REVO を使って何か作ろうと思った。曲線折りを使いたいが、あまり難しいもので参加者が折れないと困るので、回転楕円体が適当ではないかと考えた。 ORI-REVO で楕円の半分を描いてやれば折り方を計算してくれるわけだが、手で入力するのは難しい。ORI-REVO では点列データを読み込むことができるので、点列データを生成するスクリプトを書くことにした。 楕円上の点の座標は、θを媒介変数として、
と書ける(a と b は 0 より大きい定数)。ORI-REVO に入力する場合、θの範囲は 90°から -90°まで、a と b のうち大きい方の値を 200 とする。a/b の値を e として、変数として与えられるようにしたい。e が 1 なら球、1 より小さいと縦長、1 より大きいと横長になる。 以上でスクプリトが書ける。私はここのところ node.js をいじっているので、node のスクリプトを書いてみた(エラー処理は省略)。
これを
とかすると、 その2へ続く [この記事だけを読む。] [最新の記事を読む。] 二〇一七年 文月 卅一日 月曜日■ 折り紙建築 [/origami]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 origami-l で Sunil Dhavalikar さんが伝えている。 This Wood Pavilion is Supported Entirely Through Origami Folds 木製のパネルをヒンジでつなぐだけで、自然に形ができるとのこと。 [この記事だけを読む。] [最新の記事を読む。] 二〇一七年 水無月 卅日 金曜日■ 折鶴に松図小柄 [/origami]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 7月発行予定の『折紙探偵団』に掲載すべく、「折鶴に松図小柄」について記事を書いている。8月の折紙探偵団コンベンションでも講義をしようと思っている。しかし、この史料は折り紙史研究の上で極めて重要なので、ここに概要を書いておく。 この小柄(こづか)は、豊臣秀吉に仕えた金工である後藤栄乗(1577-1617)の作と鑑定されている。したがって、1590年代に作られたことになる。これ以前に知られていた遊戯折り紙の史料は、1699年の雛形本や井原西鶴の好色一代男(1682年)が最も古かったから、遊戯折り紙の歴史がほぼ1世紀遡った。(平安時代に折り紙があったという説には根拠がない。) 後藤家は代々将軍家に仕えた装剣金工であり、この小柄も武家社会から出たものだ。従来、遊戯折り紙の起源は武家の礼法折り紙だっただろうと考えられてきたが、この小柄によって、礼法折り紙が町人に広がるより前に武家社会の中で遊戯折り紙が発生したことが確実になった。 さらに、この折り紙が松とともに彫られていることで、桃山時代にはすでにこれが鶴に見立てられていたことがわかる。 しかし、この小柄をよく見ると、いくつかの疑問がわく。横から見た折り鶴のデッサンが崩れているように見えるのはなぜか、栄乗は同じ図柄を何度も彫ることが多いのに、折り紙を彫ったものが1点しかないのはなぜか、そもそもなぜ鶴ではなく折り鶴なのか。 これらについて、折紙学会の顧問である岡村昌夫さんが見事な謎解きをしている。詳しくは、記事をお読みいただくか、コンベンションに参加していただきたい。マガジンはばら売りをしていないので、1期購読していただく必要があるが、折紙学会の図書館で読むこともできる。 [この記事だけを読む。] [最新の記事を読む。] 二〇一七年 如月 十九日 日曜日■ 米国のテレビで折り紙ドキュメンタリー [/origami]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 以前作成された、主に 2014 年の 6OSME に取材したドキュメンタリーは、ドイツ語版とフランス語版しかなかったが、このたびそれをもとにした英語版ドキュメンタリー "The Origami Revolution" が米国のテレビ曲 PBS で放送された。3 月 1 日まで PBS のサイトで公開されているが、日本からでは再生できない。VPN サービスを使っているなら、米国のサーバーを経由すれば見れる。 ・・・と思ったら、YouTube にもあった。これが期間限定かどうかは不明。 [この記事だけを読む。] [最新の記事を読む。] |
カテゴリ
[/language] (98) 最新記事
◇ パスワードについてのあなたの常識はもはや非常識かもしれない・その1 [/links] |