二〇〇八年 霜月 廿二日 土曜日■ なぜ人はニセ科学にだまされるのか・その1 [/links]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 松永和紀著『メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 「みのもんた症候群」という言葉があるそうだ。みのもんたが出演しているお昼の番組を筆頭に、マスコミが流している健康情報はほとんどがでたらめなのだが、それを信じて実践してしまい、病院で体の不調を訴える人のことを言うのだという。 テレビにせよ新聞にせよ、マスコミの報道は多くがいい加減で、誤りも多い。科学報道は特にひどい。科学番組にしても、まともな番組もあるが、それはたいてい朝早くや夜遅くに放送されている。いわゆるゴールデンタイムの番組は、健康に関する話題でたかだか数人の被験者で数週間程度の「実験」をして科学を装っている。科学的な調査結果というのは、最低でも数千人の被験者を数年間追跡しなければ得られないものだ。 なぜそのようなことになってしまうのかといえば、とりもなおさず、視聴者がまともな番組よりもいい加減な番組の方を好むからだ。いい加減な番組は単純なメッセージを発する。納豆はよい、ポリフェノールはよい、食品添加物は悪い、DDT は悪い、等々。しかし、世の中というのはそう単純ではない。天然物にせよ人工物にせよ、用法や用量によって、有害にもなれば有益にもなる。しかし、多くの人は頭を使いたがらないようで、そのような複雑な事実を伝えられるよりも、事実とは異なっても単純なメッセージを好む。 (血液型と性格の関連もその例だろう。このような事実無根を話題にするのは世界でも日本人だけだが、西洋にも似たような例として、ヒポクラテスの体液説を単純化した四気質説がある。いずれも、人の性格という複雑なものをとらえるのに頭を使いたくないから、単純化して済ませるのだ。) その2に続く。 |
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