二〇一四年 弥生 十九日 水曜日■ 日本人はなぜ英語ができないか・その1 [/language]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 ひょっとすると近々英語を教えることになるかもしれなくなった。それで、英語を勉強し直したり、英語の教え方について考えたりしている。 英語というと、中学高校と6年間も(大学を含めると10年間も)勉強したのに話せるようにならないと文句を言ったり嘆いたりする人がいる。では、なぜ日本人は英語ができないのだろうか。私の考えでは、それには3つの理由がある。 第1の理由は、日本人にとって英語が難しいからだ。米国では、国務省外交研究所(Foreign Service Institute)と国防省防衛言語研究所(Defense Language Institute)が、世界の主要言語を英語話者にとっての習得の難易度で分類している。そのどちらのリストでも、最も習得が難しい言語に日本語が含まれている(ほかに共通して含まれるのは、中国語、韓国語、アラビア語)。英語話者にとって日本語が難しいなら、日本語話者にとっても英語の習得は難しいはずだ。 第2の理由は、英語の授業時間が少ないということだ。Foreign Service Institute は、日本語の習得に必要な期間を88週、2200時間の授業としている。1日5時間、週5日、年44週で2年間の計算になる。しかも、後半の1年は現地で勉強するのが望ましいという。一方、日本の学校では、英語の授業時間は多くても週5時間だろう。学校は休みが多いから年35週として、6年で1050時間、10年でも1750時間にしかならない。公立の中高ではもっと少ない。日本の学校で英語の授業を受けただけでは、英語を話せるようにならないのは当然だ。 その2に続く。 |
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