二〇一三年 弥生 卅一日 日曜日■ 折り紙著作権の裁判で和解 [/origami]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 Sarah Morris というアーティストがいる。この人は、Robert Lang さんや宮島登さんをはじめとする数人の折り紙アーティストが創作した作品の展開図をウェブからとってきて、それに色を塗ったものを自分の作品としていた。折り紙の展開図にインスピレーションを得るのはよいが、いやしくもアーティストであるなら、自分で折り紙らしいデザインを考えればよいものを、他人のデザインをそのまま使うというのはアーティストの風上にも置けないと私は思う。そうは言っても、これらの「作品」は、折り紙作品そのものをコピーしているわけではないため、著作権の侵害にあたるかどうかは微妙であり、Morris 氏は Lang さんなどの抗議に対して、法的に問題はないと言い張っていた。 そのため、この件は米国カリフォルニア州およびニューヨーク州で裁判となっていたが、今月1日付で和解が成立した。和解内容は公表されていないが、和解条件の1つとして、Morris 氏の作品には原作者の名前と現作品の題名が明記されることとなった。 この裁判では、折り紙作品の展開図や創作されたものとしての折り紙作品に著作権があるかどうかが問題となったが、和解が成立したため、この問題について裁判所が判断を下すことはなかった。そのため、今回の一件は厳密に言えば判例には数えられないが、和解の条件の中に原作者の名前を明記することが含まれたことは、創作された折り紙作品の著作権を主張する上で大きな意味を持つように思う。 裁判というのは一般に費用も手間もかかるものだが、この件のように判例がない裁判となると、かなりの理論武装が必要となる。そのような中で折り紙コミュニティーに好意的な和解に至った Lang さんをはじめとする関係者に敬意を表したい。 |
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