二〇一六年 皐月 廿四日 火曜日■ 金平糖と紙吹雪 [/language]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 英語に confetti という言葉がある。結婚式などでまく紙吹雪を指す。 この語源は、果物やナッツなどを砂糖でコーティングした菓子を指すイタリア語 confetto だ。イタリアではカーニバルなどを祝うときに confetto をまく習慣があったことから、めでたいときにまく紙吹雪を英語で confetti というようになったのだという。 なお、イタリア語では confetti は confetto の複数形だが、英語の confetti は不可算名詞だ。したがって、動詞は単数形でうける(Confetti is ...)。 イタリア語の confetto は、ポルトガル語では confeito となる。それが日本に入って「金平糖」になった。そのせいかどうか、金平糖の英訳を confetti にしている例を見たことがある。しかし、主要な英英辞典で confetti を引いてみても、菓子の意味はない。英語話者が confetti と聞いて思い浮かべるのは、紙吹雪だ。金平糖を confetti と訳してしまっては、それを読む人は「日本人は紙を食べるのか」と思うだろう。 せめて confetti candy とすれば、少なくとも紙ではなく菓子であることはわかる。また、イタリア語の confetto に相当する英語は comfit であり、これなら確実に菓子だと思ってもらえる。しかし、confetti candy にも comfit にも、金平糖の特徴である角がない。そもそも金平糖は日本の菓子で、英語圏に同じものが存在しないのだから、英語に訳すときは kompeito でよい。そして、最初のところで Japanese star-shaped sugar candy とかなんとか説明をつけておけばよい。 |
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