二〇〇六年 師走 十九日 火曜日■ 不定詞の訳し方 [/language]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 コンピュータのマニュアルでは、不定詞を含む命令文がよく使われる。"Click OK to close the window." といった類いだ。これには、少なくとも3つの訳し方がある。どれを使うか判断するには、ユーザが実際にコンピュータを操作しながらマニュアルを読んでいる場面を想定し、その時点でのユーザの意図を斟酌する必要がある。 ユーザの目的がウインドウを閉じることであれば、この文は、ユーザの目的を達成する方法を伝えようとしているわけだ。つまり、「ウインドウを閉じるには、OK をクリックします。」などと訳せる。 一方、ユーザの目的が OK をクリックすることであれば、この文は、ユーザの行為の結果何が起こるのかを伝えようとしている。そこで「OK をクリックすると、ウインドウが閉じます。」と訳せる。 さらに、ユーザの目的が別のことにあって、この文がその目的を達成するための一連の手順の1つを表すという場合がある。その場合は「OK をクリックしてウインドウを閉じます。」などと訳せる。 学校の英語の授業で不定詞を習うとき、最初に習うのは、おそらく第1の用法だろう。しかし、実際に翻訳するときは、第3の方法で訳すことが多い。とはいえ、なんでもかんでも第3の訳し方をする人がいるのは困ったものだ。単にある言語を別の言語に置き換えるというだけなら、コンピュータにもできる。 不定詞にはほかにも訳し方がある。詳しくは翻訳の泉・第6回などを参照するとよい。 |
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