二〇〇六年 弥生 三日 金曜日■ exploit [/language]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 最近の Mac に関する話題といえば、何と言っても Mac OS X の脆弱性についてで、TidBITS でも、2週にわたってその話題が取り上げられた。(次号は Apple の新製品が取り上げられるだろう。) その中で、"exploit" という言葉がよく使われていた。これを普通の辞書で引くと、名詞で「功績」「手柄」、動詞で「利用する」「搾取する」「食い物にする」という意味が載っているが、コンピュータの分野では、それとは全く異なる意味で用いる。文脈によって「脆弱性」「セキュリティホール」と訳したり、「(脆弱性を狙った)攻撃」「攻撃プログラム」と訳したりする。 どうしてそのような意味になるのか、考えても分からない。英辞郎によると、「もとハッカー用語。システムに侵入[を攻撃]したいハッカーから見ての『偉業、すごいこと、うまい抜け道』」が語源だそうだが、これでもよく分からない。クラッカーにとって、セキュリティホールはシステム管理者の「お手柄」だということなのだろうか。 なお、"bug"(虫)が「欠陥」「故障」「不具合」という意味になったのは、実際にコンピュータの中に虫が入って故障したから、という有名な話は、事実ではないらしい。Wikipedia によると、19 世紀のエジソンも、不具合という意味で "bug" という言葉を使っているそうだ。 ちなみに "exploit" の語源をさかのぼれば、ラテン語の "ex"(外へ)と "plicare"(折る)が組み合わさって、「折ったものを広げる」というのが原義。ということは、"exploit" は折り紙作品にとっても「攻撃」だといえる。 |
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