二〇〇五年 長月 廿三日 金曜日■ 機械翻訳にはできないこと [/language]この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。 翻訳をしていると、原文の誤りに気がつくことがある。原文を書いている人も人間だから、間違えることはある。それを訳すときには、間違いに気づき、本当は何と書くつもりだったのかを判断しなければならない。 今週の TidBITS では、誤りを2箇所見つけた。まず、 FileMaker Pro's target audience has always been the active end users and do-it-yourselfers, for whom FileMaker's ease of use has been more important that its power. という文。最後の "that" が問題だ。文法的に言って、ここに that が来ることはありえない。これは、直前に "more" があるので、"than" の間違いだとすぐ分かる。 2つ目は Now, you define the fields, including the auto-entry options (date modified or time modified), copy them in one table, then paste them into the field list for each of the other fields. という文。これも最後の "fields" が問題だ。それぞれのフィールドにフィールドリストがあるというのは、論理的におかしい。これは、"one" と "the other" の対比になっていると判断して、本来は "fields" ではなく "tables" だと考える。 最近のソフトウェアにはスペルチェック機能がついていることが多いが、than を that と間違えても、that も辞書に掲載されているから、誤りが検出されない。また、文法チェック機能があれば、than と that の間違いは見つかるかもしれないが、fields と tables の間違いは検出できない。 このような間違いを見つけて修正するには、スペルや文法だけでなく、文の意味も考えなければならない。それも、1つの文だけでなく、全体の文脈を考慮する必要があることも多い。こういうことは、現在のコンピュータにはできない。ほんやくコンニャクが実用化されて翻訳家が路頭に迷うという時代は、当分来そうにない。 バジルさんのコメント: 羽鳥さんのコメント: |
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