blog.鶯梭庵

二〇〇六年 文月 十八日 火曜日

薔薇の名前 [/language]

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河口鴻三著『和製英語が役に立つ』(文春新書)を読んだ。和製英語を使って英語の勉強をしようという本で、面白かった。

特に興味深かった項目が2つある。1つは "Japanese"。一般的に「日本人」という意味で英米人が使うときは "the Japanese" と "the" をつけるのが普通で、「アメリカ人」の場合は "Americans" と "the" をつけないのが普通だそうだ。なぜかというと、日本人は個性がないから "the" をつけて一般化したくなるが、アメリカ人は個性的なので "the" をつけて一般化するのはおかしいと感じるのだという。アメリカ人と比べると、日本人に個性がないというのは事実なので、反論のしようがない。困ったものだ。

もう1つは "storage"。コンピュータの記憶装置を表す言葉として、よく使われるようになった。「ストーリッジ」と発音するが、なぜか日本語では、「ストレージ」という、原音とは似ても似つかぬ読みが定着してしまった。英米人に「ストレージ」と言っても、決して通じない。せめて「ストーレージ」なら、まだ理解してもらえるだろうが。

同じ項に、"American" は「メリケン」と読んだ方がずっと原音に近いという指摘があった。それで思い出したのが、ロバート・ラングさんの A Miura-ken Beauty Rose。"Miura" は「三浦折り」からきていることはすぐ分かるが、"ken" とは何か。ラングさんが折紙探偵団関西コンベンションでこの作品を講習したとき、たまたま私が通訳をしたので、聞いてみた。"American Beauty" というバラの品種があるので、それに掛けているのだそうだ。「アメリカン」と「ミウラケン」では似ているように感じないが、「メリケン」と「ミウラケン」なら、確かに似ている。

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羽鳥 公士郎