blog.鶯梭庵

二〇〇六年 如月 十一日 土曜日

疑似立体折り紙と立体折り紙

古い話題を蒸し返すけれども、以前、小松さんの fold/unfold で、小松さんの作品は平面的かという話題があった。そのとき私は、小松さんの作品は、互いに等価値な平面の集まりと捉えることができるかもしれません。そうすると、中心がないという意味で、村上隆などの言うスーパーフラットの一例と言えるかも。深読みしすぎですかね。というコメントをした。まあ、スーパーフラット云々というのは半分冗談なのだけれど、平面の集まりだから平面的に見えるというのは、案外当たっているのかもしれない。

というのも、何年か前に、OrigamiUSA コンベンションにエリック・ジョワゼルさんが来たとき、彼が、折り紙には平面作品、疑似立体作品、立体作品の3種類があるという話をしていたのを、ふと思い出して、小松さんの作品は立体作品ではなく疑似立体作品だなと思ったから。疑似立体作品は、ジョワゼルさんの作品でいえばネズミなどで、紙の厚みやウェットフォールディングなどで立体感を出すことはできるけれど、本質的には平面の集まりであるような作品。それに対し、立体作品は、センザンコウタツノオトシゴなど、張力折り等の技法を使って立体的な曲面を作る作品。疑似立体作品では紙を立体的にするのに対し、立体作品は紙が立体的になる、と言ってもよいだろう。その意味では、小松さんの作品は紙が立体的になっていない。

(しかし、それを言ったら、モントロールさんの作品も明らかに疑似立体作品だ。日本的な平面作品と、西洋的な立体作品と言うのは、いまだに謎のまま。)

何で今ごろこんなことを思い出したのかというと、14日から始まる LOVE 転に出品する作品が、私らしくもなく、疑似立体作品だから。テーマが「ピンク」ということなので、昔創作した作品を引っ張り出してきて、羽目をはずすつもり。

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