blog.鶯梭庵

二〇〇五年 文月 四日 月曜日

折り紙はなぜ「折り紙」なのか

今日は成田からフランクフルト経由でザルツブルクに向かった。

フランクフルト行きの飛行機の中で、黒川伊保子怪獣の名はなぜガギグゲゴなのかを読んだ。日本語の音が潜在意識に与える印象について述べているのだが、この研究を「折り紙」とその古い言い方である「折り据」「折り形」「折り物」にそれぞれ当てはめてみたら、面白かった。

この本によると、「お」は存在感、「り」は透明感を感じさせる。「す」は健やかさ、「え」は奥ゆかしさを感じさせるので、「折り据」は上品な感じがする。「か」と「た」はどちらも固さ・強さを感じさせるから、「折り形」はお堅いイメージになる。「も」は豊満さ、「の」はナイーブさを感じさせるので、「折り物」ではオンナコドモのするものというイメージになる。いずれも限定的な訴求力しか持たないのに対して、「が」は男性的な興奮、「み」は親密感を感じさせるので、「折り紙」は老若男女に強くアピールする。

そう考えると、4つの言葉の中で「折り紙」が残ったというのは、単に音の響きがよかったせいだと思えてくる。

なお、“origami” が国際語になったのは、リリアン・オッペンハイマーさんがこの言葉の響きを気に入って広めたからだ。日本語の音が持つこのような効果は、外国人にもある程度あてはまるのだろう。

コメントを書くには JavaScript が必要です。