blog.鶯梭庵

二〇〇六年 文月 廿九日 土曜日

紙の厚さ

紙の厚さは、正式には実際の厚さをマイクロメートルで表すが、通常は重さで示すことが多い。洋紙の場合は連量と坪量、和紙の場合は匁という単位がよく使われる。

連量とは、1連の紙の重さ。1連が何になるかは、紙の種類によって異なるが、本格的な折り紙でよく使われる紙の場合、四六判(788mm x 1091mm)1000枚が1連になる。坪量は、1平方メートル当たりの紙の重さ。匁は、多くの場合、二三判(2尺×3尺)の紙の重さを表す。

簡単に計算すると、四六判で連量 1kg は坪量 1.16g に相当する。また、1匁は坪量 6.81g になる。

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二〇〇六年 水無月 廿一日 水曜日

「折り紙読本」の読み方

origami-l で、吉澤章さんの名著折り紙読本 Iについて、どう読むのかという話題があった。どう読む、といっても、内容ではなく、題名をどう発音するのかという話。

「読本」は、単独では「とくほん」と読む。しかし、前に別の言葉がくっついたとき、濁音化して「どくほん」になることがある。東京大学附属図書館 OPAC をのぞいてみると、カステラ読本は「とくほん」だが、ベルクソン読本は「どくほん」だ。

では、折り紙読本はどうか。残念ながら、東京大学にこの本は所蔵されていなかった。国立国会図書館 NDL-OPAC では、検索結果画面にふりがなが表示されないが、「おりがみとくほん」で検索しても何も見つからず、「おりがみどくほん」で検索すると折り紙読本が引っかかる。ということは、「どくほん」と読むのが正しいということになる。

ところが、デビッド・リスターさんの証言によると、吉澤さん自身は「とくほん」といっていたそうだ。著者と出版社の見解が相違しているということか。私個人は、折り紙人として、著者の意見を尊重して「とくほん」と読むことにしたい。

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二〇〇六年 水無月 廿日 火曜日

折り紙サイトが文字化けすると・・・

折紙探偵団と EUC-JP で書いたものを Shift_JIS として読もうとすると「ダサ貪オト蠹ト」になるというのは、かつて吉野一生さんが見つけたこと。「ダサ」はもちろん「ダサい」、「貪(ドン)」は「むさぼる」、「蠹(ト)」は「むしばむ」の意味。

また、折り紙と UTF-8 で書いたものを EUC-JP として読もうとすると、「膣」となる。これではうっかり子供に見せられない。

文字化けするにしても、もう少しましな文字に化けてくれてもよさそうなものだ。折り紙関係者は特に、文字化けにはご用心。


2006年6月21日追記 「探偵団」と UTF-8 で書いたものを Shift_JIS として読もうとすると「謗「蛛オ蝗」」となる。昆虫戦争が起こることは宿命づけられていたようだ。

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二〇〇五年 葉月 廿三日 火曜日

h2go

今回のコンベンションにおける Nick Robinson さんの講演の題名は A hitch-hiker's guide to origami だった。この題名は、The Hitchhiker's Guide to the Galaxy をもじったもの。これはもともと BBC が放送したラジオドラマで、小説化されたものはイギリス・アメリカで 1500万部を売り上げた。今年には映画化され、日本でも公開される予定

BBC が h2g2 というサイトをホストしている。このサイトは誰でも書き込みができる百科事典で、宇宙のあらゆることを網羅したガイドブック The Hitchhiker's Guide to the Galaxy の地球版という設定になっている。

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二〇〇五年 文月 四日 月曜日

折り紙はなぜ「折り紙」なのか

今日は成田からフランクフルト経由でザルツブルクに向かった。

フランクフルト行きの飛行機の中で、黒川伊保子怪獣の名はなぜガギグゲゴなのかを読んだ。日本語の音が潜在意識に与える印象について述べているのだが、この研究を「折り紙」とその古い言い方である「折り据」「折り形」「折り物」にそれぞれ当てはめてみたら、面白かった。

この本によると、「お」は存在感、「り」は透明感を感じさせる。「す」は健やかさ、「え」は奥ゆかしさを感じさせるので、「折り据」は上品な感じがする。「か」と「た」はどちらも固さ・強さを感じさせるから、「折り形」はお堅いイメージになる。「も」は豊満さ、「の」はナイーブさを感じさせるので、「折り物」ではオンナコドモのするものというイメージになる。いずれも限定的な訴求力しか持たないのに対して、「が」は男性的な興奮、「み」は親密感を感じさせるので、「折り紙」は老若男女に強くアピールする。

そう考えると、4つの言葉の中で「折り紙」が残ったというのは、単に音の響きがよかったせいだと思えてくる。

なお、“origami” が国際語になったのは、リリアン・オッペンハイマーさんがこの言葉の響きを気に入って広めたからだ。日本語の音が持つこのような効果は、外国人にもある程度あてはまるのだろう。

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