二〇一四年 長月 七日 日曜日
■
LaTeX 覚え書き・その3
[/links]
この記事は書かれてから1年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。コメントの受付は終了しました。
その2から続く。
欧文では、単語と単語のあいだに空白が入る。{\it ...} でイタリックにすると、次の単語とのあいだの間隔がせまく感じられるので、{\it ...\/} と書いてイタリック補正をすることになっている。(実際はしていない人が多いと思う。私も知らなかった。)一方、\textit{...} なら、イタリック補正が自動的に適用される。
欧文では、文と文のあいだにも空白が入る。この空白は、単語と単語のあいだの空白よりも大きい。LaTeX では、「小文字+ピリオド」の直後に半角空白があると、そこで文が終わると判断している。そこで、文中に「小文字+ピリオド」がある場合、Mr.\ Doe のようにして、ピリオドで文が終わらないことを示す必要がある。「Mr.」の直後で改行を禁止するために Mr.~Doe としても、同じ効果がある。一方、「大文字+ピリオド」で文が終わる場合、文の後に適切な空白を空けるために World War I\@. と書く必要がある。
左寄せ、中央揃え、右寄せには、それぞれ flushleft 環境、center 環境、flushright 環境を使うことが多いが、これらの環境では、単に位置が水平方向に移動するだけでなく、上下に余白が空く。上下の空白を空けないようにするには、それぞれ \raggedleft 、\centering 、\raggedright を使う。
例えば、
\begin{figure}[htbp]
\begin{center}
\includegraphics{...}
\end{center}
\caption{...}\label{...}
\end{figure}
と書けば図の上下に余白が空くが、
\begin{figure}[htbp]
\centering
\includegraphics{...}
\caption{...}\label{...}
\end{figure}
と書けば余白が空かない。前者のコードは良くないという人がいるが、空白の有る無しは好みの問題と思う。
なお、一行だけ右寄せするなら、\hfill ... と書いてもよい。
その4へ続く。
[このカテゴリをまとめて読む。]
[最新の記事を読む。]
|