blog.鶯梭庵

二〇一六年 神無月 卅日 日曜日

「幼虫」と「蛹」を英語で [/language]

昆虫には、完全変態をするものと不完全変態をするものがある。完全変態する昆虫は、卵、幼虫、蛹、成虫と姿を変える。不完全変態する昆虫は蛹にならない。

「幼虫」にあたる英語は"larva"(複数形は"larvae"または"larvas")だが、これは昆虫の幼虫だけでなくオタマジャクシなども包含するので、日本語の「幼生」に近い。蛹は英語で"pupa"(複数形は"pupae"または"pupas")という。不完全変態する昆虫で卵と成虫のあいだの段階は、一般には幼虫といっているが、幼虫と区別して「若虫」ということがある。これに対応する英語は"nymph"だ。

ちなみに「卵」はもちろん"egg"、「成虫」は"adult"が普通だが、"imago"(複数形は"imagines"または"imagoes")ということもある。

完全変態する昆虫のうち、チョウやガの仲間、ハエやカの仲間、甲虫の仲間の幼虫は身近に見かける。チョウやガの蛹も身近だ。そのため、日本語でも英語でも、特別な呼び名がある。

チョウやガの幼虫は、英語では"caterpillar"という。日本語では、毛が生えていたら「毛虫」、緑色なら「青虫」、それ以外なら「芋虫」となるが、"caterpillar"にはそのような区別はない。なお、"caterpillar"の語源について以前書いたことがある。「芋虫」は「芋の葉を食べる虫」の意味だそうだ。

チョウやガの蛹は、日本語では単に「蛹」だが、英語では"chrysalis"(複数形は"chrysalides"または"chrysalises")という。ガの蛹は多くの場合繭に入っているが、「繭」は英語で"cocoon"という。

甲虫の幼虫は、英語では"grub"という。日本語では「地虫」というが、この言葉はあまり使われないように思う。

ハエの幼虫は、日本語で「蛆虫」、英語で"maggot"とよばれる。カの幼虫は、日本語で「ぼうふら」、英語で"wiggler"または"wriggler"という。カの蛹は、蛹としては例外的に泳ぐことができる。日本語で「鬼ぼうふら」、英語で"tumbler"という。ただし、"wiggler"、"wriggler"、"tumbler"はいずれも、それほど使われないようだ。

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羽鳥 公士郎