二〇〇五年 如月 一日 火曜日
折り紙と著作権・私見
1月27日の記事折り紙の著作権を考えるための準備
をふまえて、いろいろ考えてみたが、どうも私には、音楽と料理とのあいだに内在的な違いがあるとは思えない。
作曲された音楽も、考え出された料理も、ある意味で指示の集合体といえる。「こういう風にすればこういうものができますよ」というわけだ。それは楽譜として出版されたり、テレビで放映されたりして、固定されることもあるが、固定されないこともある。その指示自体を観賞の対象として、指示に従うことを楽しむこともある。つまり、音楽でいえばカラオケで歌うことがあるし、料理を自分で作ることもある。しかし、指示そのものではなく、指示に従って作られたものを観賞することもあって、優れた制作者であれば、その指示に表現を加え、芸術作品を作ることができる。
これは、折り紙にもそっくりそのままあてはまる。
音楽と料理の違いとして、私に考えつくのは、次の2点だ。第1に、音楽は、芸術の女神ムーサの名を冠した、芸術の中の芸術であるのに対し、料理が芸術だと考える人は少数派だ。だから、音楽は絵画や文学と並び立つが、料理はそうではない。第2に、音楽では、著作権を管理する団体があって、著作物としての音楽を利用するための社会的システムが存在しているが、料理にはそういうシステムがない。
そこで、折り紙が音楽と料理のどちらに近いかといえば、明らかに料理に近い。とすれば、創作された折り紙作品は著作物ではないという見解に首肯せざるを得ないと思う。

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