二〇一〇年 睦月 十四日 木曜日■ Mac の使いやすさの一例 [/mac]私は最近、Windows XP を使っているときに、コピーをするときはマウスを右クリックしてコンテキストメニューからコマンドを選択し、ペーストをするときはキーボードで Ctrl+V を押していることが多いことに気がついた。(これは私だけのことで、他の人がどうかは知らない。) 私は、よく使うメニューコマンドは基本的にキーボードショートカットを使う。保存なら Ctrl+S だし、印刷は Ctrl+P だ。Windows では、ウィンドウを閉じるコマンドやアプリケーションを終了するコマンドのショートカットがアプリケーション間で統一されていないので(Mac ではそれぞれ Command+W と Command+Q)、小さな「×」ボタンを、いちいち悪態をつきながらクリックしている。 それなのになぜ、コピーのときに Ctrl+C ではなくマウスを使っているのかと反省してみると、キーボードからコピーするときにフィードバックがないことが原因であることに気がついた。 私は Mac でコピーするときは、キーボードから Command+C を使う。このキーの組み合わせを押して、コピーが成功したとき、メニューバーの「編集」という項目が点滅する。それで、コピーが成功したことが分かるので、安心して次の作業に移ることができる。 ところが Windows では、Ctrl+C を押しても、何の反応もない。コピーができたのかできていないのか分からない。それで私は不安になってしまうので、無意識のうちにキーボードではなく右クリックを使うようになっていたのだ。コンテキストメニューなら、コピーが成功すればメニューが消えるので、それと分かる。 このように、ユーザーインターフェースにおいて、ユーザーの操作に対してマシンが応答するということは、使い勝手を大きく左右する。それも、その応答は即時でなければならない。応答が遅れると、ユーザーは、操作が失敗したのかと思って、同じ操作をもう一度繰り返してしまう。 そういう観点からあらためて Mac と Windows を比べてみると、つくづく、Mac のインターフェースがいかに使いやすくできているかと感心する。たとえばアプリケーションを起動するとき、Mac では Dock にアプリケーションのアイコンがすぐに現れ、飛び跳ね始める。それで、アプリケーションががんばって起動しているのだなと分かる。しかし Windows では、せいぜいカーソルの横に砂時計が出たり出なかったりするだけだ。 このことは、ウェブアプリケーションでも需要だ。以前は、ユーザーの操作に応答するためには、あらかじめローカルに読み込んでおいたデータを使うか、ページ全体を書き換えるかのどちらかしかできなかった。前者では即座に内容を書き換えられるし、後者ではいったんページが消えるので、いずれにしてもユーザーはすぐに応答を得ることができた。しかし Ajax を使うと、ユーザーが操作をしてから、それに対してサーバーからの応答が返るまでに、長い場合では数秒の遅延が生じることがある。 そこで、Ajax を使ったウェブアプリケーションでは、ユーザーの操作に対して、サーバーからのデータを使ってページの内容を書き換える処理に加えて、その処理を始めたことをユーザーに示すための処理を明示的に実装しなければならない。たとえば検索であれば、ユーザーが検索ポタンを押したときに、「検索中です」というようなメッセージを表示したり、くるくる回るインジケータを表示したりしてから、サーバにデータを要求し、データが返ってきたら、メッセージやインジケータを消して検索結果を表示するという流れになる。この一手間が使い勝手を大きく左右する。 |
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