blog.鶯梭庵

二〇〇六年 皐月 廿九日 月曜日

もっとも Mac らしいソフト? [/mac]

先週号の TidBITS で、Talking Moose についてチラッと触れられていた。

Taking Moose とは、1986 年に開発された、Mac の世界では歴史あるソフトウェアだ。起動しておくと、あるとき突然ムースが現れ、何か一言しゃべって、また消えてしまう。ただそれだけの、何とも無意味なソフトウェアだ。

この無意味なソフトウェアが、あらかじめ録音された音声を再生するだけならば本当に無意味だが、そうではなく、Mac OS に内蔵されている音声合成機能を使って、テキストデータからその場で音声を合成している。

Mac は、1984 年に誕生したときから、しゃべることができた。最先端技術である音声合成機能を個人用のコンピュータに内蔵してしまうというのも Mac らしいが、それを使ったナンセンスなソフトウェアがあるというのが、Mac の Mac たる所以といってもよい。Mac は、実用一点張りのビジネスマシンでもないし、時間を忘れて没頭してしまうゲームマシンでもない。生活のそばにいて、日常を潤してくれる。

最近 Mac に採用された技術の1つに、緊急モーションセンサーがある。これは、コンピュータが傾いたり落ちたりしたときに、その加速度を検知し、ハードディスクをクラッシュから守る技術だ。この機能にも、いかにもナンセンスな使い道がある。MacSaber だ。これを起動したラップトップを振り回すと、映画 Star Wars に登場するライトセーバーのような音がする。実際に動いている場面は YouTube で見れる。

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羽鳥 公士郎