二〇一二年 睦月 卅一日 火曜日■ 検察の「暴走」・その1 [/links]三井環著『「権力」に操られる検察 検察には「風を吹かせる」という言葉があるそうだ。誰かを逮捕したいと思えば、その人が悪い人だと印象づけるような情報をマスコミに流す。マスコミはと言えば、記者クラブという談合組織があって、検察をはじめとする官僚が流す情報は、官僚の意図通りに視聴者や読者に流れる。そうして、この人は悪い人だという世論が形成される。それが検察にとっての追い風となり、逮捕・起訴に至る。さらに、裁判所もその世論に吹かれて、有罪判決を出す。その人が実際に悪いことをしたかどうかは、一切関係ない。日本の刑事事件の有罪率は99.9%だ。かくして、日本では数限りない冤罪が生まれてきた。 日頃マスコミ報道にしか接していない人には、このような話はにわかに信じ難いかもしれないが、これは現実だ。その一端は、最近の郵便不正事件で表に出始めたが、この本を読むと、それが決して例外的なことではなく、氷山の一角であることが分かる。 この本の著者は、大阪高検公安部長だった2002年、テレビ番組で検察の裏金を告発しようとしていた当日に逮捕され、有罪判決を受けた。これは、口封じのためのでっち上げ逮捕に違いないが、三井によれば、これはさらに大きな問題の始まりだった。検察の裏金を政府や与党政治家が知るところとなったため、検察は弱みを握られてしまい、権力の意のままに操られているという。 その2へ続く。 |