blog.鶯梭庵

二〇一〇年 水無月 二日 水曜日

日本の政治家が官僚にたてつくとつぶされる [/links]

鳩山総理大臣と小沢民主党幹事長が辞意を表明した。その理由として、普天間基地の問題と、政治と金の問題が挙げられている。

普天間基地については、雁屋哲氏が興味深い記事を書いている。

敵を間違えるな

そもそも、アメリカにとって、日本に米軍基地を置いておく軍事的な理由はない。なぜ日本に米軍基地があるかといえば、日本政府が金を払ってくれるからだ。民主党としては、普天間基地を海外に持ってゆきたいのだろうが、「思いやり予算」のほしいアメリカと、アメリカに金を払ってでも対米従属外交を続けたい日本の官僚機構が、それを許さなかった。

政治と金についていえば、問題があったといえばあったが、冷静に考えれば、大した問題ではない。小沢氏の場合は、帳簿上あっちにつけるべき金をこっちにつけたというだけでしかない。鳩山氏は、金をくれた人の名前をごまかしたわけだが、実際には母親からもらったわけで、利権などの問題はいっさいない。このような小さな問題を、検察やマスコミが大騒ぎして、大問題であるかのように見せている。そこに、民主党政権を妨害したい官僚機構の意図を読み取ることができる。

鳩山政権は、アメリカの一部勢力と、対米従属を国是とする官僚機構、そして官僚の意のままに動くマスコミ(彼らは官房機密費をもらっていた)によってつぶされた格好になる。このような勢力が巧妙なのは、マスコミを使って世論を操作し、対象とする政治家が辞めざるをえなくなるよう追い込むところだ。

このようなことは初めてではない。田中角栄氏もそうだった。田中氏はロッキード事件で有罪判決を受けたが、ロッキード社から日本に渡った金は 30 億円とされ、そのうち田中氏に渡ったのは 5 億円だ。残りの二十数億円については、検察もマスコミもたいした追求をしていない。田中氏は、中国と国交を結んだり、ソ連やアラビアから石油を調達しようとしたりして、対米従属路線から外れていたので、追い落とされた。

日本人が官僚やマスコミによる情報操作に自覚的にならなければ、同じことが何度でも繰り返されるだろう。

さんのコメント:

・HTMLタグは使えません。

・電子メールアドレスを含めないでください。

・コメントには全角文字を含めて下さい。

・長さの上限はおよそ800字です。

[この記事だけを読む。] [このカテゴリをまとめて読む。] [最新の記事を読む。]

羽鳥 公士郎