二〇一〇年 睦月 廿一日 木曜日■ Google は中国から撤退しない [/links]Google が中国でサイバー攻撃を受け、中国から撤退するかもしれないと発表したことが、大きな話題になっている。これについて、中国は言論の自由を封殺する悪者で、Google はそれに反旗を翻したというような見方がある。それも一面で正しいかもしれないが、別の側面もありそうだ。 当初の Google の発表では、今回の攻撃は、中国の反政府活動家の Google アカウントが狙われたものとされ、それによって中国政府の関与が暗示された。そのため米国政府までが動いたのだが、実際には、この攻撃は Google 社内のソースコードを盗み出すことが目的で、内部の人間が関与している可能性もあるという。そのような産業スパイ行為は、何も今にはじまったことではないし、攻撃を受けているのは Google だけではない。 Google's spy case: Not the first, nor the last そこで気になるのが、今回の件で、Google が早々に中国語版 Google の検索結果から検閲を取り去ったことだ。実は、それこそが Google の狙いだったのではないか。Google は、世界の検索市場では圧倒的なシェアを誇るが、中国国内だけで見ればバイドゥ(百度)に大きく水をあけられている。検閲のない検索結果は、バイドゥからシェアを奪う強力な一手になりうるが、それをまともにやったのでは中国政府からお咎めを受ける。そこで今回のような騒ぎを演出したのではないか。米国政府が口を出したとなれば、中国政府も安易に手を出すことはできない。 検閲を取り去ることが Google の狙いだとすれば、Google はすでに目的を達成した。これ以上何もすることはない。バイドゥからシェアを奪うのを期待しながら、引き続き中国でビジネスを続けることだろう。もっとも、中国政府があくまで検閲を強制するなら、話はややこしくなるだろう。 |
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