二〇一〇年 睦月 十六日 土曜日■ 石川議員逮捕は検察の横暴か [/links]窪田順生著『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術 そもそも、今回の「罪状」は、帳簿上こっちにつけるべき金をあっちにつけたということでしかないようだ。それも犯罪と言えば犯罪だが、裏金を隠したとか国民の利益を損ねたとかいうことはないようなので、公園で酒に酔って全裸になったら犯罪だというのとそれほど変わらない。全裸になった草なぎ氏は家宅捜索を受けたが、一般人ならそれぐらいのことで家宅捜索を受けることはない。石川議員にしても、帳簿をちょっとちょろまかしたぐらいで逮捕されるというのには、裏の意図がありそうだ。 その意味で興味深いのは、この本に紹介されている、元ライブドア社長堀江貴文氏の例だ。東京地検特捜部は、堀江氏が逮捕される1年ほど前から、堀江氏の逮捕をねらって、メディアを使って情報を収集していたそうだ。堀江氏の逮捕が前提にあって、罪状は何でもよかった。結局、堀江氏は、石川議員と同じような「有価証券報告書の虚偽記載」という容疑で逮捕された。 検察が小沢一郎氏をねらっていることは、西松建設に関する事件からも明らかだ。その騒ぎでは、小沢氏は民主党代表を降りたが、選挙に勝って幹事長になった。いわば検察の負けだ。そこで検察が巻き返しを図り、どうでもよいような罪で現職の国会議員を逮捕したとも考えられる。小沢立件が前提で、そのためにはあらゆる手段を使うというわけだ。 もちろん、今回の虚偽記載が裏金を隠す目的だったとすれば、小沢氏本人の責任も追及されるべきだ。しかし、上杉隆著『世襲議員のからくり なお、この手の報道では「関係者への取材で分かった」というような表現がよくなされるが、これは、すべてではないにせよ、検察からのリーク情報が多いそうだ。著者の窪田氏は、西松建設の件で「東京地検特捜部からの『リーク情報』が大いに報道を賑わせた」と指摘している。 情報というのはすべからく、誰かが意図的に流したものだ。そのことを意識することが、メディアリテラシーの本質だろう。 |