blog.鶯梭庵

二〇〇九年 師走 廿七日 日曜日

日本のマスコミにジャーナリズムは存在しない [/links]

以前にも書いたが、私の家にはテレビがない。新聞も読んでいない。マスコミのニュースには見聞きする価値がないことを知っているからだ。まだそのことを知らない人には、上杉隆著『ジャーナリズム崩壊』を読むことをすすめる。

ジャーナリズムが、三権を監視する第4の権力だとしたら、日本のマスコミにはジャーナリズムがない。権力側が意図的に流している情報を、右から左へ伝えるだけだからだ。それどころか、産経新聞社会部のように、自らが権力と一体となって恥じない人が、新聞各社の政治部には多いそうだ。

こうなってしまった主な原因は、記者クラブにある。記者クラブからは、海外の記者やフリーランスの記者は事実上締め出されている。そして、記者クラブに加盟しているマスコミ各社の記者はといえば、ほとんどが事なかれ主義で横並びをよしとするサラリーマンに過ぎない。そのため、競争原理は一切働かず、官僚や政治家は記者クラブを通していくらでも情報操作ができる。

筆者は、マスコミを「最後に残った護送船団方式の業界」と言っている。その中で、注目されるのは毎日新聞の動きだ。毎日新聞は共同通信社と提携して、調査報道により力を入れると言う。そもそも日本のマスコミは、本来通信社が行うべきことを各社がそれぞれ行っているわけで、ひどく効率が悪い。これが護送船団から抜け出す第一歩であることを期待するが、それにしても記者クラブをどうにかしなければ、日本にジャーナリズムは育たないだろう。

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羽鳥 公士郎